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・ボーっとする時間が必要
・快楽主義者
・言い訳の天才
・暖かい場所が好き
・長い目で考える
・疑い深い
・ロマンティストで現実的
~動物占いより~
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てやんでい。なんと言われようと、おいらはおいらさ。
「自分」がしっかり見えている時って、人間強い。
逆に、「あれ?おいら、これでいいのか?」って
自分に疑問を持っちゃって、
「自分」てものが揺らいでしまうと、脆いもんです。
生きてりゃたぶん、そういうことの繰り返し。
私が揺らいだとき、必ず思い出すのが
村上春樹さんの「スプートニクの恋人」。
自分を見失ったときに、この本っていうと、なんで?って思う人もいるかもしれないけど・・・
以下、ネタバレなので反転します。
登場人物
ぼく・・・小学校の先生。なのに保護者と関係を持っている。しかも、本命はあくまで「すみれ」。
すみれ・・・「ぼく」の想い人。小説家志望の風変わりな22歳の女の子。
ミュウ・・・すみれが初めて恋に落ちた相手の女性。とても洗練された上流階級に属する人。
にんじん・・・「ぼく」の生徒。物語後半で事件を起こす。
にんじんの母・・・「ぼく」のガールフレンドでもある。
「ぼく」はすみれに恋をしているけど、すみれは「ぼく」のことを友達以上には思っていない。
さらに言えば、すみれは未だかつて恋愛感情というものを持ったことがなかった。
けれど、22歳の春、突如として初めての恋に落ちる。
それは「広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった」。
その相手はやはり「ぼく」ではなく、こともあろうか17歳年上の既婚者の女性ミュウだった。
物語はすみれがミュウに恋に落ちたところから始まっている。
このすみれ、かなりの風変わりで、
見た目も中身もゴーイングマイウェイ!というか、奇抜。
すみれも周囲をあまり受け入れないけれど、
恐らく周囲もすみれを受け入れないのではないかと思う。
でも、それが恋した相手のミュウと関わる中で、
「一般的に素敵な女性」になっていく。
そして、さまざまな出来事がある中ですみれは失踪する。
しかし、結局、最後に「ぼく」のもとに戻って来る。
恐らくミュウと出会う前の姿で。
はっきりとその姿であるとは書いていないけれど、
最後の場面で、「ぼく」はミュウと出会う前の姿のすみれを想っている。
それが大事だと思う。
「ぼく」が想うすみれが、奇抜なままのすみれだってことが、大事。
すみれの失踪中、「ぼく」やミュウがすみれを捜したり、
にんじんが事件を起こしたりするんだけど、
私の中では、上に書いたようなすみれの変化と、変化の結果行き着いたところがとても印象的だった。
「一般的に素敵な女性」という価値と、「私は私だ!」という価値。
別に相容れないことじゃないし、実生活の中ではうまく折り合いつけていかなきゃ生きにくいと思う。
けど、「自分」を見失ったとき、私はすみれを思い出して「自分らしくしていていいんだ」って思ってます。
きっとこの小説を読んだ後の感想って、人によって本当に異なると思う。
この本読んだことある人で、もし私の感想を読んで疑問に思っても
ソレはソレとしてくださいネ^^;